起業を目指す会社員(実録・不安との2年半の戦い)

令和7年4月1日に起業を目指す会社員です。家族と住宅ローンの不安に打ち克ち、起業を目指し、独立開業準備中の会社員です。

【会社員】起業を志す理由

 

このブログは、会社員が、起業を目指し奮闘する実話です。不安とリスクと戦いながら、起業を成功させ、早く事業を安定させることを目指しています。その過程を通じて、一人の人間が成長していく様子を見ていただき、それが誰かの励みになることがあれば、私にとって最大の喜びです。

今日も見ていただきありがとうございます。

現在、起業準備中の私ですが、ただの会社員が、どのような思いから起業を志すようになったのか、今日は、お話ししたいと思います。

会社員が、起業を志す理由

現職では、おかげさまで、役職を任せていただきながら、何とか普通の生活を送ることができています。貧しかった子供のころを思えば、とてつもなく幸せなことです。

しかし、そんな幸せの中にも、乗り越えたい課題が出てきてしまったのです。それは、自分で重要なことを決めて、人に喜ばれる仕事をしたいという思いです。つまり「自己決定権のある人生を贈りたい」ということです。

現職では、ほとんど上の方の意見で、おかしなところに落ち着いてしまう構造があります。そんな中でも、全体にとって良いと思うこと、正しいことを求めて、もがき続けてきました。実績を積んだり、役職を得たり、様々な術を学んで、ある程度の裁量はいただきました。

しかし、経営層との上下関係や年齢差は埋まることがありません。また、おそらく上場や組織再編は考えられていないため、いつまでも大切なことは決められない、これが、ある意味、定年まで約束されていることかもしれません(涙)

悔いのない人生を送りたい。

そんな折に、大切な人が一人、また一人と亡くなって、残された人生は、後悔のない生き方をしよう。自分で決めて、自分で行動したいと思うようになったのです。

たしかに、一会社員が、会社の重要な方針を決めようと言うのも、おこがましいことかもしれません。わがままなことなのかもしれません。

そう思えば思うほどに、自分で事業をしてみたくなったのです。


最高裁の判決文を読んでいたら、恐ろしい言葉が・・・

そんなあるとき、私に一つのメッセージが届きます。

それは、とある勉強の中で、最高裁最判昭和56年4月24日民集第35巻3号672頁)の判決文を読んでいた時の話です。

「事業所得とは、自己の計算と危険において独立して営まれ、・・・」という、事業(所得)の定義に触れました。固い表現ですので、わかりにくいかもしれませんが、いわば「個人の事業とは、自分自身で予測や計算をし、意思決定をし、そのリスクも背負いながら行う経済活動」というようなことが書かれております。

この文章を初めて見たとき、ぞっとしました。「やっぱり、事業って危険だ!」わかっていましたが、安定した会社員とは違うということを突きつけられ、小心者の私にはうっときました。

しかし、同時に「なんて、潔くて、かっこいい生き方なんだろう。」とも感じました。自分で考えて行動し、良い結果も悪い結果も全て、他の誰でもなく、自分が受け止める。これが、私が望んでいた生き方なんだと思いました。

かくして、私の起業への思いがどんどん膨らんで、起業準備中の今に至るというわけです。

一歩、踏み出す勇気

最近は、各方面で活躍されている方が、組織を飛び出して活躍する時代が来ているような気がしています。直近でも、某新聞や某テレビ局のエース級の方が独立され、それぞれの事業をスタートされています。そんな世の中の空気感にも影響されているのかもしれません。

この前、子供から「パパの子供の頃の夢は?」と聞かれて、はっとしました。卒業文集に書いていた私の夢は「会社の社長になること」でした。随分と遠回りしたものです。

今日もご覧いただきありがとうございます。(開業まで736日)