このブログは、会社員が、起業を目指し奮闘する実話です。不安とリスクと戦いながら、起業を成功させ、早く事業を安定させることを目指しています。その過程を通じて、一人の人間が成長していく様子を見ていただき、それが誰かの励みになることがあれば、私にとって最大の喜びです。 |
今日も見ていただきありがとうございます。
桜のシーズンになりました。私たちは、毎年必ず美しい桜を見ることができます。これは、日本人としての特権のような気がしています。
そんな桜は、私の人生とともにあるような、今日はそんなお話です。
受験生活と桜
私には、人生を賭けた受験がありました。子供のころは、貧乏な人生から抜け出すには、勉強をすることしかないと信じ込んでいましたので、(今思えばそんなことはないと思いますが。)相当な思いで臨んでいたことを思い出します。
そうして、何とか苦労を乗り越えた先(入学式)に、その努力を讃えてくれるかのように、満開の桜がいつもそばにありました。
会社員生活と桜
会社に入社し、仕事を始めてからは、「花見」という名のある種のお仕事があることを知ります。新入社員を温かく迎い入れるために、毎年、準備に駆り出されて、ついには、幹事ならず、幹事長に就任しておりました(笑)
本当は、家で一人でゆっくりしたい気持ちを隠しながらではありましたが、コロナ前までは恒例の行事となっておりました。。
絶望の淵に咲く桜
そして、私にとって最大の桜の思い出は、実家の再建のときに見た満開の桜です。
私は、5年ほど前に、実家を再建しました。いろいろとありまして、老朽化した家屋や崩れ落ちた物置を、貯金ゼロから、自分一人で、何とかせねばならない状況に直面しました。
親の負債と言っても良いのですが、親にそれを解消する力はなかったようで、それを引き継ぐことも子供の務めと実家再建に取り組みました。
しか~し、相当の物量、50年近く開かずの部屋もあり、仕事や勉強の傍ら、困難を極めました。
どこに廃棄したらよいかわからない種類のものや、腐敗したもの、がれきやほこり。。毎週末、早朝から深夜まで掃除や片づけをする生活をしておりましたら、子供たちからも大クレーム。ほこりやごみを吸い込み咳が止まらなくなるような事態で、たった一人で臨んでみたものの、何度もやめてしまいたいと思いに駆られました。
ただし、どこかに「実家再建することで、過去のつらかった思い出に区切りがつけられるかも」という思いで、歯を食いしばって取り組んでおりました。
最大のネックとなったのは、これに関するお金が捻出できないことです。廃棄するにもお金がかかります。そのお金を捻出するためには、有用品を仕分けて買い取っていただくしかなったので、相当の時間を要しました。
そんなことを1年近く続けていくと、モノがあふれて踏み入ることもできない暗闇の倉庫に、少しずつ道ができ、そして、最後に奥の壁に到達します。
そして、何十年も閉ざされた木製の雨戸をあけたときに、見た世界が「満開の桜」でした。
すっかり忘れていましたが、老朽化した家屋の奥側(隣地)に美しい桜があったことを思い出しました。そして、大人になって恥ずかしいことに、一人で号泣したことを思い出します。
このとき見た桜は、私にとって一生忘れられない景色となりました。つらいことも、悲しいことも、全て洗い流してくれた桜は、いまでも変わることなく、毎年この時期に私を癒してくれます。
これから先の起業には、きっとつらいことや大変なこともあろうかと思います。しかし、同時に、きっと乗り越えらえるのだろうと思います。困難の中で見た、絶望の淵に咲く桜は、これから先の人生でも、きっと私を励ましてくれるのだろうと思っていますから。
今日もご覧いただきありがとうございます。(開業まで725日)